すき焼きが広まった意外な理由とは?

すき焼き

今回のトピックはすき焼き。
皆さんも大好きなご馳走だと思います。
外国人観光客が日本で食べたいグルメとしても人気ですよね。

さぞかし歴史ある日本の伝統料理かと思いきや、実はすき焼きが「和洋折衷料理」の先駆けであること、ご存知でしたか?
今回はすき焼きの歴史から、日本人の食文化に迫ります。

すき焼き登場までの肉食文化

鴨鍋

そもそも日本人が本格的に動物、特に牛のお肉を食べるようになったのは、なんと明治時代になってから!
6世紀前半に仏教が伝来し、殺生を良くないとする風潮が日本社会に広まりました。さらに7世紀後半に天武天皇が牛や馬などのお肉を食べることを禁止してしまったのです。

こうしてできた「肉食=タブー」という感覚が、明治に入るまで続いたというのだから驚きですよね。

ただ、それまでお肉を全く食べなかったかというと、そうではありません。古くから比較的身近で手に入りやすかった「鴨」のお肉は、庶民の間でよく食べられていました。
また江戸時代には「猪」や「鹿」のお肉を出す料理屋があって、「ももんじ屋」と呼ばれ親しまれていたそうです。

すき焼きは「文明開化の味」?!

明治時代

By: The Library of Congress

では、明治になって牛肉を食べるようになったのはどうしてでしょう。江戸時代の鎖国が終わって、日本人は西洋の文化に触れる機会を得ました。そして明治政府の要人たちは、見上げるほどに大きな西洋人たちが牛や豚のお肉を頬張る姿を目にします。

そこで思うのです。

「富国強兵には肉食が必要だ!」

肉食文化の広がりは、明治政府の指導者による、日本人の体格向上を目的とした政策の結果だったのです。
西洋食文化の代表格としての牛肉を、日本古来の調味料で煮込むすき焼きが文明開化の時代に生まれた和洋折衷料理だったこと、おわかりいただけたでしょうか。

アノ人も愛したすき焼き

福沢諭吉

実に1000年に及ぶ、肉食を避ける文化。今や、牛肉をはじめとしたお肉は、生活には欠かせない食材ですよね。
牛肉の宣伝部長として紹介したい人物は、なんとあの、福沢諭吉
彼は牛肉のおいしさにメロメロだったようです。

塾長だった20代の頃は、塾生を連れて牛鍋屋に繰り出していたのだとか。蘭学塾の学生らには自分が手に入れた牛肉をおすそ分けし、牛肉と一緒に豆腐やこんにゃくを食べる、というすき焼きを思わせるアドバイスをしていたようです。

おわりに

いかがでしたか?
おいしい牛肉を食べられる時代に生まれて本当によかった〜!
今度すき焼きを食べる時には、遠い明治の書生たちを思い浮かべて
味わってみてはいかがでしょうか。

モダン和食器専門通販サイト「ハレトケ」はこちら>>