ゴッホをも魅了した!日本の誇れる「浮世絵」の歴史

葛飾北斎

はじめに

みなさんは「うきよえ」と聞いて、どんな漢字を思い浮かべますか?多くの人は、「浮世絵」という漢字を思い浮かべるのではないでしょうか?

しかし、「うきよ」には「憂き世」という漢字もありますよね。どうして、「うきよえ」には、こちらの「憂き世」ではなく、「浮き世」という漢字が使われているのでしょうか?

今回は、そんな「浮世絵」にまつわる疑問を解きつつ、「浮世絵」の歴史についてご紹介します。「浮世絵」のお好きな方、必見です!

「浮き世」に生まれた「浮世絵」

江戸

冒頭に触れた「うきよ」という漢字。なぜ、「憂き世」ではなく「浮き世」なのか。それは、端的に言うと、「浮世絵」の生まれたのが、楽しい”浮き浮き”した江戸時代だったからです。

「浮世絵」が誕生したのは、江戸時代が始まってから少し時代の下った17世紀後半のこと。この頃は、江戸幕府の政策によって、江戸の町は発展し安定していました。そのような安定した世の中なので、人々の生活にはゆとりがうまれ、町には自然と活気が出てきます。このような時代なので、「うきよ」と言えば「浮き世」という漢字が思い浮かべられたのでしょう。

それに比べて、江戸時代の前までは、不安定な戦国の世。戦いの絶えない時代を人々は憂え、「うきよ」と言えば「憂き世」という漢字を想像したのだと思います。

そんな「浮き世」という言葉。最初は、単に「浮き浮きした楽しい世の中」という意味でしたが、次第に「世相や風俗、風習などを肯定的に捉えた当世」という意味を持つようになります。

この「浮き世」という考えは、「浮世草子」など文学に影響を与えただけでなく、絵師にも影響を与えます。当時の絵師は、それまで富裕層向けの作品を描いていたのですが、次第に人々の日常生活をとらえた風俗画を描くようになるのです。これが「浮世絵」のはじまりです。

庶民の大衆メディアとしての「浮世絵」

浮世絵

18世紀頃には、「浮世絵」は庶民の大衆メディアとして流行します。どうして、「浮世絵」が庶民に受けたのか。それは、「浮世絵」の題材が、庶民向けのものだったからです。

その題材は、例えば、「相撲」「歌舞伎役者」などの芸能人の姿や、遊里のスター「花魁(おいらん)」の艶美な姿、またニュースやファッション、旅行の情報、風景画など。それらの絵は、今の雑誌のような位置付けで、たちまち江戸の大衆メディアとして、庶民に浸透することになったのです。「浮世絵」は、明朗闊達な庶民の生き生きとした様子と当時の活気のある社会風俗が描かれ、当時の人々にとって良い娯楽だったことが想像できます。

また、「浮世絵」は、美しくてかさばらないから、地方から来た人が故郷へ帰るときの江戸のお土産としても人気だったようです。このことによって、「浮世絵」は江戸の外にも出るようになったと言われています。

芸術性の加えられた「浮世絵」

喜多川歌麿

出典:/www.bestweb-link.net

そんな大衆メディアとして庶民にもてはやされていた「浮世絵」ですが、喜多川歌麿(きたがわうたまろ)葛飾北斎(かつしかほくさい)らによって、芸術性が加えられます。彼らの名前は、歴史の授業でも聞いたことのある方が多くいらっしゃると思います。

歌麿は、繊細で上品で優雅なタッチで、美人画の大首絵を数多く手がけ、北斎は、『東海道五十三次』などで有名な風景画を発達させました。彼らの作品は、教科書でも見たことのある方が多くいらっしゃると思います!

西洋美術にも影響を与えた「浮世絵」

葛飾北斎

出典:ja.wikipedia.org

そのような芸術性も備えた「浮世絵」は、世界にも認められることになります。そのきっかけは、1867年に開かれたフランス・パリでの万国博覧会への出品。そこから、「浮世絵」は「ジャポニズム」として、19世紀半ばから20世紀初頭まで半世紀にわたって、印象派などの西洋絵画や工芸品にも多大な影響を及ぼしました。

「浮世絵」の表情豊かな線やシンプルな色使い、また自由な図柄など、日本独特の表現方法が、世界の画家にも新鮮だったのでしょう。特に「浮世絵」を愛した画家に、ゴッホがいます。彼が、「浮世絵」を油絵で模写したことをご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

彼は、筋金入りの「浮世絵」好きで、熱心な「浮世絵」収集家だったと言われています。ゴッホ美術館には、なんと477点の浮世絵が所蔵されているのだそうです。

すごい量ですね!

おわりに

いかがでしたでしょうか?
ざっと「浮世絵」の歴史についてご紹介しました。

私は、「浮世絵」の色と描かれている人々の表情がとても好きです!みなさんは、「浮世絵」のどんなところが好きですか?

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