儚き命を甲冑に託して

甲冑

少し前から始まって、今なお続いている戦国ブーム。アニメやゲームで戦国武将が描かれたり、歴史好きの女性=歴女も急増しました。武将が戦に行くときは、必ず甲冑を身に付けています。全身を覆った姿は勇ましく凛々しいですよね。

無駄じゃない、飾ってこそ

兜

甲冑とは、鎧と兜をあわせて呼んだものです。甲が鎧、冑が兜を意味しています。素材は鉄、革、木などで、皆さんが想像するような立派な鉄の甲冑は身分の高い武士だけが身につけられるものでした。身分が低い場合は和紙を紐で組んだだけのものを身につけていました。鉄の甲冑の重さは30kg以上。それを着て馬上で戦ったのですから想像するだに大変そうです。

飾りもたくさんついているのでますます重量が増えます。西洋のシンプルな甲冑と比べると日本の甲冑はとても装飾性が高く戦いには向いていないように見えます。でも、そんな大変な思いをしてでも派手な甲冑を着る意味があったのです。当時の日本の武士の戦い方は一騎打ちが主流です。お互いに名前や身分を言ってから戦う、ある意味見せ場のような場面です。その晴れ舞台で自分を華やかに、立派に見せる意味合いがあったのです。

また、甲冑で全身を覆っていると顔がわからないため傍目にはすぐに誰だかが分かりません。敵と味方が入り乱れて戦うときにはなおさらです。一目で誰だか分かるように甲冑に個性をもたせているのです。さらに、戦場にはみんな死ぬ覚悟で赴いています。いつ死んでも恥ずかしくないように着飾る、最高の死装束としての役割も果たしていました。そう考えると、ごてごてした飾りも納得できますね。

お洒落?な変わり種

甲冑にはいくつかの形式があります。伝統的なものから今様とよばれる新しいものまで様々です。新しいものの中には、本当にこれで出陣したのかと驚いてしまうようなものやユニークすぎて面白いものがたくさんありますので、それを少しご紹介します。

細川忠興

兜の長い部分はクジラのひげを使っています。すごいインパクトです。

蒲生氏郷

立派な角に見えますがツバメの尾だそうです。個人的にかっこいいと思います。

加藤嘉明

イカの頭ですね。イカは全く強そうとは思えないのですがとんがった形は勇ましくも見えるような見えないような。

松平信一

猫耳ではありません。ミミズクを模しています。確かにミミズクは猛禽類で意外と獰猛ですからね。

藤堂高虎

トンボ・・・・・・?目立ちはするでしょうがなんだかすぐに折れそう・・・。

どれも本当に個性的です。もはや前衛的と言えるかもしれません。昔の人のセンスはすごいですね。

女性もまた強し

巴御前

出典:www.kiku.com

武士というと男性だけと思いがちですが、女性でも甲冑を着けて戦った人がいると言われています。例えばよく知られているのは平家物語に登場する木曽義仲の妾の巴御前。勇敢で武術に優れ、顔形も美しかったそうです。が、これは脚色である可能性が高いらしいです。

他には、鶴姫こと大祝鶴(おおほうりつる)がいます。伝承によると大変武勇に優れた女性だったとか。こちらも実在性についてはあいまいなようですが、女性用と思われる甲冑が鶴姫の出身地とされている大三島に残っています。真偽はともあれ戦国時代はきっと女性も弱くては生きていけなかったでしょうね。

好きなら極める

さて、現代での甲冑の扱いはどのようなものでしょうか。博物館などに展示されている様子が想像できるかと思います。でも、それだけではありません。最近は、結婚式の衣装として甲冑をレンタルする「甲冑ウェディング」なるものが存在するのです!織田信長や伊達政宗、武田信玄など有名な武将たちの甲冑を再現した衣装を借りることができます。もちろん素材は軽いものを使用しているので着脱も楽にすることができます。

女性用もや家臣用もあるようなので、武将が好きな方や、とにかく盛り上げたいという方にはぴったりですね。

終わりに

現在の日本では戦争なんて考えられませんよね。昔はこんな物々しい格好で度々戦っていたのかと思うと、今は平和で幸せなんだと改めて気付かされますね。戦いの中にも美談は生まれるものですが、争いはないに越したことはありません。できれば穏やかな毎日を送っていきたいものです。

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