肩肘張らない伝統芸能、落語を楽しむ

寄席

日本人なら一度はみておきたい3つの伝統芸能があります。能楽、歌舞伎、そして落語です。中学校や高校の芸術鑑賞などでもみることがあるかもしれませんね。

落語は能楽や歌舞伎と同じく大衆娯楽の一つでしたが、現代の人たちがみて一番面白いと思えるのはきっと落語でしょう。

成り立ち

京都

江戸時代初期に、京都の大道で露の五郎兵衛という人が道行く人々相手に噺をしたのが噺家の始まりです。大道で笑い話を聞かせて金銭を得るこのやり方は「辻噺」と呼ばれます。それがきっかけで大阪などにも噺家が現れ、人気を博しました。

関西での落語は上方落語といいます。その後江戸にも噺家が現れ、江戸での落語は江戸落語として隆盛を極めました。

ちなみに、露の五郎兵衛は元は日蓮宗の談義僧だったそうです。もともと話すのが得意だったのですね。落語という名前がついたのは、噺の最後に落ちがくるからです。

どんなところが面白い?

江戸

落語にはたくさんの演目があります。落語を聞いたことがない人でも知っているような有名なものから普通の人は全然知らないようなものまで様々です。

でも、落語好きの人たちは同じ噺を何度も聞いたりします。それに、そもそも色々な噺家が同じ演目をやっていたら、誰もが筋も落ちも知ってしまって廃れていくのではないかという疑問も出てきます。

ところがそうではないのです。何度聞いても、大勢の噺家がやっても、廃れることがないのが落語の魅力のひとつです。

同じ演目でも違う噺家がやればそれぞれの個性が出ます。新しい解釈を加えてアレンジしたりと、場合によっては別の演目なのではないかと思えるほどのこともあるそうです。

また、同じ演目を同じ噺家がやった場合でも、その日によってスピードや調子が変わったりするので飽きることがないのだとか。

歌舞伎などと違って大がかりな装置や派手な衣装を用いず、噺家の話術と身振り手振りによって聴衆の想像力を膨らませていくシンプルなやり方だからこそできることです。

噺家と落語家

対比

噺家というのは落語をする人のことです。でも、落語家も同じ意味ではないかと思えます。むしろ、落語をするのだから落語家、のほうが分かりやすい気もします。

二つは意味に違いがあるのでしょうか。結論から言うと噺家と落語家の区別は曖昧なもので、決定的な違いはないということです。しかし、強いこだわりを持っている人たちもいます。

例えば、破天荒な天才として有名だった立川談志は、自分は落語家であり噺家などとは呼ばれたくないと言っていたそうです。一方、落語協会顧問の柳家小三治は噺家派。確定申告の職業欄にも落語家ではなく噺家と記入したそうです。

どちらも明確な境界を示しているわけではありませんが、本人にしか分からない想いがきっとあるのでしょう。

終わりに

上方落語と江戸落語は言葉遣いなどに差があるため初めて落語をきく人は自分の出身地に近い方を選ぶと良いようです。慣れてきたら他のものも見てみると、方言やその土地独特の言い回しがきけてさらに楽しめますよ。

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