和装に欠かせない!足袋の選び方

足袋

和装ってとても素敵ですが、色々としきたりがあって難しそうなイメージですよね。着物をいざ着ようとすると帯、帯締め、襦袢、伊達締め、帯上げ、半襟、足袋などなどたくさんの小物が必要になります。このなかでも特に今回取り上げたいのが足袋です。

足袋は洋服でいう靴下にあたる大事な物です。お呼ばれの際に裸足ではせっかくの着物姿を台無しにしてしまいます。これから足袋のちょっとした歴史を紹介し、シーンに合わせた足袋の選び方をお教えします。

足袋の歴史

足袋はもともと平安時代の貴族が履いていた下沓(しとうず)と呼ばれる靴下か、当時の猟師が履いていたとされる皮製の靴下が源流であると考えられています。

初期の足袋は足首部分に紐が縫い付けてあり、紐を結ぶことで脱げ落ちないように留めていました。それが現在のような木綿製のたびに変わったのが、明暦3年(1657年)に起きた振袖火事の後です。火事によって皮が品不足となり高騰したことから、木綿製のものが急速に普及していったと言われています。

木綿製足袋の普及と同時に、紐止め式からボタン止め式へと足袋を留める方式も変化していきました。現在の足袋は「小鉤(こはぜ)」(甲馳、牙籤、甲鉤、骨板)と呼ばれる金属製の金具(ホック)を「受け糸」(または掛け糸)と呼ばれる糸のループに引っ掛けて留めるようになっているが、この方式は江戸後期から明治前期にかけて普及したものです。

こういう経緯で現在の足袋が今あるのです。

足袋の種類

現在使用されている主な足袋には以下のような種類あります。

皮足袋

まずは、最も歴史の古い皮足袋です。耐久性にすぐれ、つま先を防護し、なおかつ柔軟で動きやすいために合戦や鷹狩などの際に武士を中心として用いられいていましたが、現在ではごく特殊な場合を除いて見かけることはありません。狂言の舞台で用いる黄色い足袋(狂言足袋)は皮製の足袋の外見を真似て考案されたものなんだそうです。

白足袋

次に一番メジャーな白足袋は、主として改まった服装の際や慶弔等の行事ごとの際に用いられます。平服から礼服まで広く着用することができるのが特徴です。能舞台、所作板、弓道場などは白足袋着用でなければあがれないことが多く、土俵上でも白足袋以外の着用は認められていないことから、清浄を示す象徴であり、ほかの足袋とは性格の異ったものとして扱われています。

黒足袋

男性が平服の際にのみ用いる。一説には白足袋のように汚れが目立たず経済的であるところから考案されたとも言割れています。江戸時代には勤番武士が多く黒繻子の足袋を履いていたことから、こうしたことを理由として黒足袋を嫌う人もいるようです。からす足袋と呼ばれる紺木綿黒底足袋などは表生地/底生地に紺や黒の生地を使用し舞台の黒子が動いたときに白い部分が目立たないようなものもあります。

色足袋・柄足袋

柄足袋

出典:www.gofukuyasan.com

女性が通常使用していましたが、男性も現代では女性同様に着物の柄に合わせて選ぶこともあります。色はさまざまで、千鳥柄やレース柄、ベロア素材のものもあります。季節や着物の柄に合わせて選ぶのが定番になっています。

ニット足袋

伸縮性のあるニット生地が使用されているもの。織物を使用して作られた足袋より拘束性も小さく靴下に近い履き心地が得られるのが特徴です。以前はニット製品であるが為、足の形が表面化し正装には向かないという考え方が強かったのですが現在ではそのような考え方も若干薄れ、広く使用されるようになりました。

地下足袋

足の裏にゴム底がつき、足の指が親指と残りの二股に分かれている作業労働用の足袋で、足のつま先に力が入りやすいのが特徴です。履物を履かずに「直に」土の上を歩くための足袋です。

足袋カバー

和装で訪問などを行なう際に、移動時に装着中の足袋を汚れから守るために重ね履きする足袋型のカバーです。マナーとして訪問先の座敷に上がる前に玄関先で取り外す必要があることから、短時間で簡単に脱着できるよう留め具にはコハゼを使用しない靴下状の物もあります。さらに和装のまま家事を行なう際に足袋の上から重ね履きする場合もあり、活動しやすいよう底がゴムで滑り止め加工されていたり、本体に撥水加工が施された足袋カバーもあるようです。

汚れが目立つ白足袋のときには便利ですね!

足袋の選び方

足袋

上に紹介したように足袋の種類はさまざまですが、どうやって選べばいいのでしょうか。

まずおしゃれ着の場合、これはほぼ決まりがありません。どんな色でも、小鉤(コハゼ)がいくつでも構わないのです。男性の場合は紺色や黒などの汚れの目立たないものが一般的になっているようです。また季節に合わせて夏は涼しげに、などの工夫も素敵ですよね。

一方、礼装の場合は少しルールがあります。やはりかしこまったシーンですから歴史でお話したとおり、色は白が望ましいとされます。さらにこれは絶対ではありませんが、小鉤が5枚のタイプが無難でしょう。素材でいうと、足の指の形が見えないようにするのがマナーですので化学繊維などの柔らかいものよりは綿キャラコなどのしっかりしたものを選ぶと良いですね。

終わりに

いかがでしたか?足袋がこんなに奥深いことを初めて知った方が多かったのではないでしょうか。和装を普段からされる方も、そうでない方もこれを期に足袋に興味を持ってくだされば幸いです。

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